心理学関連の本

最近、心理学関連の本を読んでいる。たしか、ファイナンシャルプランナーの中原圭介先生が、歴史と心理学の本も読みましょうと言っていた。それをそのまま実践している。それで多分何か視野が広がるとかするんだろう。深くは考えないでとりあえず実践。
最初の本は、本屋で物色していて気になった1冊。ほどよく薄く、クイズ形式で、読むのに時間もかからなそうで、それでいて心理学の知識は得られそうな内容だ。携帯でamazonの評価をチェックすると、レビュー評価は☆5つの高評価でレビュー本文も申し分なかった。しかしレビュー件数は1件。買う本を決めるのに何十分も時間を使うのは嫌だったので、それを購入することに決めた。(人生のサンタク―迷いがなくなる心理学 / 津田秀樹)

人生のサンタク―迷いがなくなる心理学

人生のサンタク―迷いがなくなる心理学

予想はしていたがサクサク読めた。わかりやすく整理して書かれているせいか、かなりいい部類の心理学書籍なのではないかと感じた。普段の生活で発生しがちな場面から三択問題を作り、その問題に、心理学の理論や常識のようなものによる説明を組み合わせている。


『【条件付き自尊感情】とは、(中略)つまり、失敗したり、他人から低く評価されると、「自分には価値がある」と感じられなくなってきてしまうのです。(p30)』
私は驚いて考え込んだ。これはここ最近1年くらいの自分の状態にあてはまる。本書はさらに『【条件付き自尊感情】が高まると、(中略)待っている間に、ますます失敗や低評価への耐性が弱まっていってしまいます。(p30)』と述べている。
ここ最近の自分の自信のなさの原因のしっぽをつかんだように思い、読み進めた。その考えは的外れではないようだと思われた。なお、恥ずかしながら、この時まで「自尊心」という言葉の意味など考えたこともなかった。

他には、認知的斉合性理論についての話があった。自己評価の低い人は、自分を低く評価する人を好む。条件付き自尊感情の高まった(つまり真の自尊感情の低い)私は、厳しい職場環境の中ではまさしく自己評価の低い人だ。上司を尊敬していたが、それは何か見えざる力によって矯正された感情だったのかもしれない。

この本は、心理学のおいしいところを少しずつつまんだ感じ。得られたものは大きいが、まだ心理学のさわりの部分であり、まだ奥は深いことを感じさせる。


次、著書の多い加藤諦三さんの本を読んでみた。

自分に気づく心理学

自分に気づく心理学

心理学関連書籍の2冊目は、まだ私には読む時期が早かったと感じられ、うまく内容を吸収することができなかった。
頭にスーッと入ってこない文章を何度か我慢しながら、読み進めた。この本は、実際に心理的問題が起きている当事者が読むことを想定しているようだ。私には共感しにくい部分が多く読みづらいが、当事者が読めば共感できる内容なのだろう。全部を読もうとする必要はない。共感できるところ、わかるところだけ読んでいこうと思って読んだ。
直接の実体験がなくとも「わかる」と思える部分があった。『そして病んでしまった子は、自分を地獄に突き落とした親を、たいてい理想の親と思っている。そして親が自分を地獄に突き落とすことを手伝った兄や姉を立派な人と信じている。(p102)』これは、前の本のところで述べた認知的斉合性理論のような背景があるのだろう。病んでしまった子は自己評価の低い人間となり、ここでも見えざる力によって感情が矯正されたのかもしれない。
全体的には、しっかりと理解できる部分はあまり多くないという印象。(まだ全部読みきってはいないが。)


今の自分には「人生のサンタク/津田秀樹」で得た知識をもっと深く調べてみるということが必要そうだ。だがそういった本がすぐに見つかるか。次は何を読もう?